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投稿日:
2019/05/08

どんなメリットがある? IP電話の仕組みと特徴

一般的な固定電話や携帯電話に次ぐ第三の電話として導入が加速しているIP電話。インターネットを活用した電話サービスのことで、これまでの電話と比べて圧倒的に安い通話料が魅力です。近頃では家庭だけでなくビジネスシーンでの活用も広まっていますが、従来の電話や携帯電話との違いやメリット、デメリットについて詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、IP電話の仕組みと特徴について、導入のメリットやデメリットと併せて詳しく解説していきます。

どんなメリットがある? IP電話の仕組みと特徴

IP電話とは

IP電話というのは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)という通信方式を利用した電話サービスのことです。多くのプロバイダが提供していて、従来の電話回線のようにNTTの交換局を通らずにインターネット回線だけで電話がかけられるため、料金が通話距離に関係なく圧倒的に安く、同じプロバイダ間の通話であればどれだけ電話をかけても無料という特徴があります。
また、電話回線は音声通話のみですが、IP電話であれば音声通話だけでなくテレビ電話も可能です。スマホの普及で人気のLINEやSkypeなどもまたIP電話に分類されます。

IP電話の仕組みと特徴

IP電話というのは、従来の固定電話(アナログ回線)とは大きく異なる仕組みによって成り立っています。ここでは、固定電話と比較しながらその仕組みについて一緒に勉強していきましょう。

固定電話(アナログ回線)の仕組み

従来の固定電話(アナログ回線)で通話をする場合、受話器を通った声は電気信号へと変換され、その後電話線を通って相手へと伝わります。全国各地に張り巡らされた電話線の節には「交換局」が設置されていて、電気信号へと変換された声は複数の交換局を介しながら相手先の受話器へとたどり着くのです。ちなみに、アナログ回線の通話料は途中で経過する交換局の数によって変わってくるため、多くの交換局を介する(距離が遠い相手へかける)ほど、通話料金が高くなります。

IP電話の仕組み

一方、IP電話で通話をする場合には、受話器を通った声は「VoIPゲートウェイ」と呼ばれる装置によってデジタル化されます。この「VoIPゲートウェイ」は電話線の代わりをしていて、ルーターを通してデジタル化した音声を相手へ送り、相手側のVoIPゲートウェイに届いた音声は再度アナログ音声へと再構築されて通話が成り立つのです。また、固定電話は距離によって通話料金が異なりましたが、IP電話はインターネットのブロードバンド回線(光ファイバーやADSL)を利用して通話をするため、距離による通話料金の差がありません。
さらに固定電話(アナログ回線)の場合には、市外局番から始まる10桁の電話番号が使われますが、IP電話では050から始まる11桁の電話番号が割り当てられるのも大きな特徴のひとつです。

IP電話のメリット

一般家庭はもちろん、ビジネスシーンでも注目されているIP電話。実際に導入をすることで、どのような利点があるのでしょうか。IP電話の主なメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

初期導入費用を抑えられる

IP電話を導入する場合にはプロバイダを申し込む費用が必要ですが、もともとインターネットを利用している場合には、固定電話(アナログ回線)を新たに導入するのと比べて、初期費用を大幅に下げることができます。

通話料金が安い

県外へ電話をかける場合、固定電話は3分で約20円の通話料がかかるのに対し、IP電話は平均して8円ほどで、圧倒的に通話料金が安いのが大きな魅力のひとつです。さらに、通話相手が自分と同じプロバイダを利用している場合には、通話料が無料になるケースも。

既存の固定電話と併用できる

現在使っている固定電話(アナログ回線)が、050電話に対応している電話機の場合、その電話機を引き続き利用したままIP電話を使うことが可能です。例えば、オフィスなどでたくさんの電話機が必要な場合には、新たに電話機を購入しなくても良いため大幅なコストダウンが見込めます。

パソコンやスマートフォンと連携できる

IP電話の種類によっては、受信した電話をパソコンやスマートフォンでも受信できるものもあります。例えば、オフィスで導入することによって、大切な電話を外出先でも受け取ることができたり、着信があった際に電話番号や氏名などの情報をパソコン上で確認したりすることも可能というわけです。

IP電話のデメリット

上記のようにIP電話にはさまざまなメリットがありますが、その一方で導入に際してきちんと理解しておくべきデメリットがあるのも事実です。

緊急通報やフリーダイヤルへの発信ができない場合がある

110番や119番などの緊急通報は、NTTの電話回線を通らないIP電話からはかけることがはできません。ただし、最寄りの警察署や消防署などの固定電話へかけることはIP電話であっても可能です。また、IP電話からはフリーダイヤルへの発信もできないケースがあります。

停電やネット回線に影響されやすい

IP電話は一般的に、ネット回線の速度に影響されやすいため、一般回線と比べて通話の品質が悪かったり不安定だったりすることも。また、停電時にも利用することができません。ただし、IP電話のなかでも光ファイバーを使った「ひかり電話」を利用している場合には通話品質もよく、安定して利用することが可能です。

IP電話には通信コストの削減など大きなメリットがある一方で、発信番号の制限などのデメリットや注意点も存在します。導入を検討する場合には、事前に上記でご紹介した内容をきちんと理解しておくようにしましょう。